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2008/06/18 公開
2008/10/16 更新
 
 
 
システム運用の勘所集

システム運用においては、苦い経験と日々の努力の積み重ねから知恵、ノウハウが生まれてきます。
当ページでは、運用のプロが現場で培った勘所(運用のポイント)をご紹介します。




■最初からゴールを求めた改善だけでなく、段階的な考査を経た改善も必要  2008/06/18
一般的にシステム運用は、構築や開発などと違い、システム本番C/O直後(あるいは本番稼動前の終盤局面からの参画)が改善スタートになるケースがほとんどです。
  • システム設計段階から参画できていればよいが、既存システムをリプレースする場合は、現業運用の兼ね合い等で充分に参画できない。
  • また、新規参画する場合でも、全体的なシステム像を把握できていることが前提であり、関係者から見た運用要員への信頼がないと参画による影響行使がむずかしい。
従って、本番C/O直後の各種混乱やクライアントよりの要望などの対応を行いつつ、不要な負荷を取り払うように運用業務上不可欠な改善から取り組まなければいけなくなります。(改善しないと運用が回せなくなる)

一言に「改善」と言っても種類は多岐にわたります。
  • システムまわりの改善
  • 業務アプリが絡んだ改善
  • オペレーション改善
  • ドキュメント改善
  • 人的改善
  • ワークフロー改善
などと、一般的な大枠で述べていますが、個々の職場でのシステム運用の範囲が違うように、改善を担当する範囲(権限)も変わります。皆様で担当されているシステム運用に当てはめてイメージしていただくとわかりやすいと思います。

ここから先は、経験上の話です。
最初に計画された改善も、時間や環境の変化で変わってきます。
  • 上席者含むステークホルダーに異動があり、以前の設定事項/方向性が覆される。
  • 上席者から追加・変更の要件を含める形で計画の練り直しが発生する。
汎用的なものとしてITILの考え方がありますが、組織の大きさや運用が任されている範囲によって計画や手法が独自なのものになると思います。
  • 独自になる要因:組織内の空気や文化、ステークホルダー間の改善に対するスキル等
「最終的なゴール」については、主に上席者に求めることが多く、上記に述べているような変更がありえますので、
運用を含むステークホルダーがそれにより近づけるために、都度柔軟な対応を行う必要があります。


■システム運用に柔軟性を持つ  2008/06/18
ご多分にもれず、現在のシステム運用は以前のシステム運用と変わりつつあります。
  • システムマチックな変化
    • OS、アプリ、N/Wなどの変容に伴う管理を含む
  • 組織の変化
    • 個人情報、SOX法などの法的規制による管理の変容
  • 予算
    • 他への計上に伴う運用関係確保分への影響
  • 人的構成
    • 要員の資質、人件費見直し、教育
など様々ありますが、上記はすべてつながっています。
  • システマチックな変化に伴い
    • 運用を含む組織を再構成する必要性
    • 予算(現状分維持/新規システム分の計上/経営判断による削減など)
    • 人的構成(新システム運用や技術習得/把握、予算上の要員体制変更)
  • 組織の変化に伴う
    • システム改変による修正
    • 予算(管理体制の変更、経営ポリシー変更に伴う経費削減など)
    • 組織の再構成(管理体制の変更
    • 人的構成(他部門への配置換え/退任などの入替によりスキル維持など)
  • 予算見直しによる
    • システム改変(統合/分散/削減など)
    • 組織の再構成(管理体制の変更、経営ポリシー変更に伴う経費削減など)
    • 人的構成(現状要員の見直し、教育経費など)
  • 人的構成変化による
    • システム構成のスキル維持/向上
    • 組織への影響(スキル維持/向上、管理者の場合は対外折衝を含む)
    • 予算(要員に関する変更など)
上記については簡単に述べていますが、他にも様々な部分で密接につながっています。
基本的に、これらは運用管理/統括を含むマネジメント層などで考えていく事項ですが一般的な運用管理者であっても、現状ある程度把握しておくべき内容になりつつあります。

但し、厳密に運用統括/管理とオペレーション担当で役割を分割している場合は該当しないのですが、組織やシステム環境が分散していくと、管理者がすべてを把握できなくなる場合もあり、一部を作業者に管理を委託することもあります。この場合、その職場での管理内容もある程度把握しないといけなくなります。

このようにシステム運用を取り囲む環境は変化し続けていき、それに合わせて柔軟に対応する必要があります。
これに慣れば、今後起こりうる変化にもある程度予測を立てて対応することも可能となります。
結果、システム運用に対する評価にも変わってくことになるかも知れません。


■異常監視だけでは、本当の監視にならない。  2008/08/22
監視ツールを導入し、異常監視を自動化すればそれで万全かと言えばそうではない。
定常監視、障害監視、リソース監視などはわざわざ人間がやる必要はないかと思うが人間でないと判断できない監視がある。
  • 今日は、いつもとちがう動き方(処理の遅延など)をしている。
  • 常駐しているタスク数が異常に多い(あるいは少ない)。
  • 連休明けでデータ量が膨大になっている。
  • テレビコマーシャルの影響で大量受注が来ている。(または可能性がある。)
正常時と異なる動きをつかむのは、人間の「カン」でないとできない。
その「カン」を養うには、定期的に正常時の動き(クセ)をつかんでおく必要がある。
そうすればトラブルを未然に防止することができる。


■属人化はなぜいけないのか。 2008/10/16
企業(システム)が存続する限り、システム運用は継続するがそれを担う人の方は環境変化に伴って時々刻々と変わっていきます。
  • 分社化
  • 会社の移転
  • 運用担当者の退職
  • ERPへの移行
  • アウトソーシング
人に依存した運用(=複雑な運用)は、どこかで破綻をきたすことになる。最初から引継ぎがし易い、自分以外でもかんたんにできるような仕組みを作っておく必要がある。そうしないとまわりまわって、自分のところにお鉢がまわってくることににもなりかねない。




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